歯の神経を取ってしまうと、歯は割れやすくなります。一般的には、一度割れてしまった歯を保存することは難しく、多くの場合抜歯することになります。
しかし当院では、割れてしまった歯であっても、いったん歯を抜き、特殊な接着剤で割れた部分を接着して、再び埋め込むという「再植術」を行うことにより、歯の保存をはかっています。
また、この治療法は、歯の神経を取ったにもかかわらず、なかなか痛みがひかない難治性の根管部の炎症の治療にも応用することができます。
しかし当院では、割れてしまった歯であっても、いったん歯を抜き、特殊な接着剤で割れた部分を接着して、再び埋め込むという「再植術」を行うことにより、歯の保存をはかっています。
また、この治療法は、歯の神経を取ったにもかかわらず、なかなか痛みがひかない難治性の根管部の炎症の治療にも応用することができます。
再植術の手順〚 1 〛
左下奥歯の歯の痛みを訴えて来院されました。
特に腫れたりしていなかったのですが、食事をすると痛むとのことでした。 |
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レントゲン写真を撮ってみると、歯の根っこが割れていました。
以前ならこの様な状態になってしまうとほとんど抜歯していましたが、現在では再植術を行って歯の保存をはかっています。 |
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冠を外したところです。
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歯を抜いて、汚れている部分をきれいに取り除いていきます。
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特殊な接着剤を用いて割れた歯をくっつけていきます。
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![]() ![]() 表面
![]() 裏面
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抜いたところへ歯をもどします。
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仮の固定をして2週間ほど安静にします。
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再植後2ヶ月程したら冠を被せ直していきます。
噛んだ時の痛みもなく正常に機能しています。 |
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再植術の手順〚 2 〛
治りが悪い根尖病巣にも応用できます。
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根管部に大きな病巣があります。
このくらいの大きさになってしまうと、通常の根管治療では治癒に導くのは、かなり難しいです 。 |
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実際のお口の中です。
2ヶ所で歯ぐきの腫れが認められます。 それだけ、炎症の拡がりがあるということです。 |
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根っこの先に緑色の固まりが認められます。
これは細菌の固まりで、これが感染源です。 |
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きれいに取り除きます。
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取り除いた部分に、再度細菌がつかないように特殊な接着剤で密閉します。
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再植したところです。
抜いた場所に、再度埋め込んで隣の歯と固定します。 |
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再植治療した後のレントゲン写真です。
骨ができてきています。 |
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再補綴したところです。
歯茎の腫れも引いてます。 |
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